2009年 10月 25日
映画「ヴィヨンの妻」 |
切ない愛。
純愛も。
諸々を超えた愛。
破滅的な愛。
あちこちに女と借金を作りながらも、という…
主人公の松たか子のみならず、
数人出てくる登場人物全員が全て実力派演技派でした。
実は、電車の吊り広告で、質素な古くくすんだアンティークの市松のお召しの松たか子を見かけて、
「嗚呼、観たい。」と惹かれた映画。
そこで、「ヴィヨンの妻」?聞いたことあるような?ないような?と
文学的な。
文学映画というジャンルがあるかどうかわからないけど、全てが文学的。
そして、主人公大谷は、太宰治本人。
浅野忠信がその破滅的な生き様を演じきっていました。
うまく言えないけど太宰治mixという感じ。
太宰治原作
太宰治を乱読したのは、はるか昔のこと。
至らぬ自分には「豚に真珠」ではないかと(苦笑)
そんなことは吹き飛ばして 深く太宰治の世界に浸ったように感じます。
末期の短編は本当に太宰治的かと思います。
衣装も着付けも小物も舞台セットも、かなり凝ってました。
戦後のって、結構チャチく作ってあるのが多い印象があったけど、この映画はきちんとしてるように思えました。
太宰の通い詰めるバーのママで愛人役の広末涼子が
接いだボロを抜き衣紋でダウンスタイルの下ろしたパーマヘアで着ているのとか、
「らしい」感じを楽しみました。
冬から初夏にかけての半年を描いた作品で、細かいところにも季節感が出てて。
ただ、???と思ったのが、松たか子の帯。
引き抜きなのに、普通にお太鼓締めてて、お太鼓の大輪の花が明らかに逆さまなのです(泣)
そして、前帯は無地で、前柄が脇の下に見え隠れ?
あれだけ極細な女優さんで無地場と逆さまは無かろうと。
皆が気づかぬわけもないと思うし。
かなり時代考証してる印象だったのに。???
わざとなの?
中の人に聞いてみたい。
気になるー。←気になって仕方がないというのは、自分がお直しおばさんになってしまった証拠かも!?(>_<)
※この映画、
美しいお着物は一切出てきません。
戦時中を逞しく生き抜いた貧乏人たちの戦後直後が舞台だから。
美しいお着物をご覧になりたいお気持ちでしたら、細雪などの映画をおすすめします。
でも、そんなこと抜きにして、浸れるいい映画でした。
純愛も。
諸々を超えた愛。
破滅的な愛。
あちこちに女と借金を作りながらも、という…
主人公の松たか子のみならず、
数人出てくる登場人物全員が全て実力派演技派でした。
実は、電車の吊り広告で、質素な古くくすんだアンティークの市松のお召しの松たか子を見かけて、
「嗚呼、観たい。」と惹かれた映画。
そこで、「ヴィヨンの妻」?聞いたことあるような?ないような?と
文学的な。
文学映画というジャンルがあるかどうかわからないけど、全てが文学的。
そして、主人公大谷は、太宰治本人。
浅野忠信がその破滅的な生き様を演じきっていました。
うまく言えないけど太宰治mixという感じ。
太宰治原作
太宰治を乱読したのは、はるか昔のこと。
至らぬ自分には「豚に真珠」ではないかと(苦笑)
そんなことは吹き飛ばして 深く太宰治の世界に浸ったように感じます。
末期の短編は本当に太宰治的かと思います。
衣装も着付けも小物も舞台セットも、かなり凝ってました。
戦後のって、結構チャチく作ってあるのが多い印象があったけど、この映画はきちんとしてるように思えました。
太宰の通い詰めるバーのママで愛人役の広末涼子が
接いだボロを抜き衣紋でダウンスタイルの下ろしたパーマヘアで着ているのとか、
「らしい」感じを楽しみました。
冬から初夏にかけての半年を描いた作品で、細かいところにも季節感が出てて。
ただ、???と思ったのが、松たか子の帯。
引き抜きなのに、普通にお太鼓締めてて、お太鼓の大輪の花が明らかに逆さまなのです(泣)
そして、前帯は無地で、前柄が脇の下に見え隠れ?
あれだけ極細な女優さんで無地場と逆さまは無かろうと。
皆が気づかぬわけもないと思うし。
かなり時代考証してる印象だったのに。???
わざとなの?
中の人に聞いてみたい。
気になるー。←気になって仕方がないというのは、自分がお直しおばさんになってしまった証拠かも!?(>_<)
※この映画、
美しいお着物は一切出てきません。
戦時中を逞しく生き抜いた貧乏人たちの戦後直後が舞台だから。
美しいお着物をご覧になりたいお気持ちでしたら、細雪などの映画をおすすめします。
でも、そんなこと抜きにして、浸れるいい映画でした。
by piccolo0331
| 2009-10-25 15:18